PS5で長時間プレイをしていると、シューティングやアクションゲームで「連射機能が欲しい」と感じたことはないでしょうか。
しかし、PS5の純正コントローラー(DualSense)には連射機能が搭載されていません。そのため、外部製品やコンバーターを活用して対応するのが一般的です。とはいえ「純正品では使えないの?」「安全に利用できるの?」といった不安を持つ方も多いはずです。
この記事では、PS5で連射コントローラーを使う際の注意点や選び方のポイントを整理しつつ、実際におすすめできるモデルを10種類厳選してご紹介します。快適なゲームプレイ環境を整えたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜPS5純正・正規品では連射コントローラーが使えないのか?
PS5を購入したゲーマーの中には、「DualSenseに連射機能があれば便利なのに」と感じたことがある人も多いでしょう。ところが、純正コントローラーやライセンス認証を受けた正規品には、連射機能が標準搭載されていません。これはPS5本体の公式仕様や認証制度が関係しており、単に「機能不足」ではなく、ゲームの公平性やソニーの設計思想が大きく影響しています。
ここでは、その理由を整理するとともに、例外的に使える方法についても解説します。
PS5の公式仕様と制限
PS5では、ソニーが認証した純正・正規ライセンス製品のみが公式にサポートされる仕組みになっています。DualSenseは高度なアダプティブトリガーやハプティックフィードバックを搭載しており、これらの体験を損なわないように機能が厳密に管理されています。
一方で、連射機能は「入力の自動化」と見なされ、競技性の高いオンラインゲームで不正利用につながる恐れがあります。そのため、純正品やライセンス製品にはあえて連射が搭載されていないのです。
また、PS5はPS4世代のコントローラーと互換性を持っていますが、PS5専用タイトルでは基本的にDualSenseしか使用できません。これも「新世代機能をフルに体験してほしい」という公式の方針に基づく制限といえるでしょう。
実はPS4版を使う方法がある
一部のプレイヤーは、PS4時代に使っていた連射コントローラーをPS5に接続して利用しています。PS5は後方互換を備えているため、PS4向けのソフトを遊ぶ際であれば、旧世代の連射パッドが利用可能です。しかし、この方法には明確な制限があります。
まず、PS5専用タイトルではPS4用コントローラーを認識せず、利用できません。つまり、後方互換タイトルに限られた「限定的な解決策」に過ぎないのです。また、コンバーターを介してPS4やSwitch用のコントローラーをPS5で動かす方法も存在します。
リモートプレイを経由してPCやスマートフォンから接続するテクニックもありますが、いずれも遅延のリスクや動作の安定性に課題が残ります。さらに、非公式の利用方法であるため、将来的なアップデートで使えなくなる可能性も考慮しなければなりません。
PS5で連射コントローラーを使う2つの方法
「PS5で連射コントローラーを使いたいけど、どの方法が一番安全で快適なのか分からない」という声は少なくありません。
実際には2つの選択肢が存在します。
公式対応・連射機能付きサードパーティコントローラーを使う
最も安心できるのは、ソニーがライセンスを認めたサードパーティ製コントローラーを選ぶ方法です。たとえばRazerやNaconといったメーカーが販売しているモデルには、高速入力や背面ボタンを備えた製品があり、中には簡易的な連射設定が可能なものも存在します。
公式対応品を選ぶメリットは「安定した動作」と「アップデート後の安心感」です。PS5本体のシステム更新で使えなくなる心配がほとんどなく、オンラインゲームでも規約違反と見なされる可能性が低いのが強みです。
コンバーター経由でPS4/Switch対応製品を使う
次に多くのユーザーが検討するのが、コンバーターを使ってPS4やSwitch向けの連射コントローラーをPS5に接続する方法です。市販されている「Brook」や「Mayflash」などのコンバーターを介せば、旧世代機で愛用していた連射パッドをそのまま活用できます。
ただし、この方法には注意点もあります。コンバーターを使うとゲームによっては入力遅延が発生する場合があり、シビアな操作を求められるFPSや格闘ゲームでは致命的になることも。また、公式に認められた手段ではないため、将来のアップデートで使用不可になるリスクも避けられません。
連射コントローラーを選ぶ4つの重要基準
ひと口に「連射コントローラー」といっても、製品ごとに機能や使い勝手は大きく異なります。購入前に押さえておきたいのは、どのような機能が自分のプレイスタイルに合っているかという点です。
ここでは、特に重要となる4つの基準を紹介します。これを理解しておくと、数あるモデルの中から最適な一台を選びやすくなります。
接続方式:有線 vs 無線
まず注目したいのは接続方式です。有線タイプは遅延が少なく、安定性が高いのが大きなメリット。特にFPSや格闘ゲームのように、ワンフレームの差が勝敗を分けるジャンルでは有線接続の安心感が強みになります。一方でケーブルが邪魔になりやすい点はデメリットです。
無線タイプは取り回しが良く、リビングなど広い環境でも快適に使えるのが魅力です。ただし、無線はどうしてもわずかな遅延が発生することがあり、また価格もやや高めに設定されている傾向があります。用途と予算に合わせて選ぶのがポイントです。
便利さ重視:連射ホールド機能の有無
連射ホールドとは、ボタンを押し続けなくても自動的に連射を継続してくれる機能です。例えばRPGやシューティングで単調な連打が必要な場面では、この機能があるだけで手の疲れを大幅に軽減できます。
一方、すべてのゲームで活躍するわけではなく、アクション性の高いタイトルでは逆に操作のタイミングを取りづらくなる場合もあります。プレイするゲームのジャンルに応じて必要性を判断すると良いでしょう。
状況に応じて変えられる「連射速度調整機能」
もうひとつ注目したいのが、連射の速度を調整できる機能です。毎秒5回・10回・20回といったように切り替えられるモデルなら、シーンごとに最適な設定を選べます。例えば格闘ゲームで特定の技を出すときには高速連射、メニュー操作などでは低速にするなど、幅広い活用が可能です。
この機能があると「ただ連射する」だけでなく、ゲームに合わせた細やかな調整ができるため、上級者ほど恩恵を感じやすいでしょう。
入力を自動化したい人向け「マクロ機能」
マクロ機能は、複数の操作をあらかじめ記録し、ボタンひとつで再現できる仕組みです。例えば「ジャンプ→攻撃→回避」といった一連の動作を自動化すれば、複雑な操作もワンタッチで実行できます。
この機能は効率性が高い反面、オンライン対戦では不正行為とみなされるケースもあるため注意が必要です。シングルプレイやトレーニング用途で活用するなら大きな助けになりますが、利用する際はゲームの規約を必ず確認しておきましょう。
PS5対応・連射コントローラーおすすめ10選
ここからは、実際にPS5で利用できる連射コントローラーを厳選して紹介します。
純正品には搭載されていない連射機能を補えるだけでなく、背面ボタンやマクロ機能など便利な拡張機能を持つモデルも揃っています。価格帯や機能は幅広いため、自分のプレイスタイルや予算に合わせて選んでみてください。
Razer Wolverine V2 Pro(公式ライセンス品)

Razer Wolverine V2 Proは、次世代のカスタマイズ性を実現したコントローラーです。制御可能な4つの追加トリガーと2つのリマップ可能なバンパーがついています。
2つのスライドロックを切り替えてメイントリガーの作動距離を大幅に短縮すると、速いスピードでコマンドを繰り出して競争力を高めることができます。
HORI ファイティングコマンダー OCTA

HORI ファイティングコマンダー OCTAは、コマンド入力に特化した機能を多数搭載する"格闘ゲーム向け"パッド型コントローラーです。
入力の調整が可能な方向キー・8角ガイドアナログスティック・天面6ボタン配置で格闘ゲームに最適化されています。
Controlab カスタム DualSense
Controlab DualSense カスタムオーダーコントローラーは、FPSに欠かせない背面ボタンの増設やトリガー&バンパーをマウスクリックのようなデジタルタップ化、ボタンやシェルデザインのドレスアップなどに対応。
JAPANクオリティでわかりやすいお客様対応、丁寧でクオリティの高い施工になっています。
HORI ホリパッドFPSプラス for PS4

HORI ホリパッドFPSプラス for PS4は、遠距離射撃と近距離射撃で使い分け、照準コントロールを自在に扱うことができます。背面のターゲットボタンを押している間、右スティックの感度が緩やかになっています。
ボタン割り当て機能でお好みのボタン機能を割り当てることで、ゲーム中の複雑な操作をサポートします。
HORI ホリパッド FPS for Nintendo Switch

HORI ホリパッド FPS for Nintendo Switchは、Switch向けに展開されている有線コントローラーですが、コンバーターを介してPS5で利用可能です。
カラーバリエーションが豊富で、価格も手頃。見た目にこだわりたい人や予算を抑えたい人におすすめです。
Onlyzoo PS4

Onlyzoo PS4は、連射・ホールド・マクロをすべて備えた多機能タイプのコントローラーです。
PS4用ながらコンバーター経由でPS5でも使用でき、幅広いゲームに対応できる万能モデルとして評価されています。
Sungale STK-7043HX

Sungale STK-7043HXは、ボタン配置がPlayStation仕様で扱いやすく、連射ホールドやマクロ機能、さらに背面ボタンも搭載。
多機能ながらも価格が比較的抑えられており、コストパフォーマンスに優れた一台です。
Sungale STK-7038HX

Sungale STK-7038HXは、こちらはSwitch向け配置のモデル。マクロやホールド、背面ボタンを備えており、コンバーターを経由すればPS5でも利用可能。
SwitchとPS5を両方遊ぶ人にとっては一石二鳥の選択肢になります。
FONLAM FD-6500

FONLAM FD-6500は、性能面はもちろん、可愛らしいデザインでも注目を集めるモデル。女性ユーザーやインテリア性を重視する方にも人気があります。
連射・ホールド機能をしっかり備えており、見た目と実用性を兼ね備えています。
Elnicec PS4

Elnicec PS4は、耐久性に定評があり、長時間プレイでも安心して使用できるモデルです。
ボイスチャットにも対応しているため、オンラインゲームをよくプレイする人に向いています。コストパフォーマンスと安心感のバランスが取れた選択肢です。
PS5で快適に連射機能を使うステップ
連射コントローラーを購入しても、設定方法や接続の仕方を間違えると本来の性能を発揮できません。特にPS5では純正サポートが限定的なため、正しい手順を知っておくことが大切です。
ここでは、代表的な接続方法や設定時の注意点、さらに安全に利用するためのコツをまとめました。
コンバーターを使う場合の接続手順
コンバーターを経由してPS4やSwitch用の連射コントローラーをPS5で使う場合、以下の流れが一般的です。
- コンバーターをPS5本体のUSBポートに接続
- 純正DualSenseを最初に挿して認証
→ 多くの製品は一度DualSenseを認識させる必要があります。 - 使いたい連射コントローラーをコンバーターに接続
- PS5で認識されれば使用可能
設定と注意点
連射機能はコントローラーごとに設定方法が異なりますが、一般的には「連射したいボタンを長押しして設定」「LEDで速度を確認」といった操作が多いです。購入したらまず取扱説明書を確認することをおすすめします。
注意点としては以下の通りです。
- 遅延が発生する可能性
特にコンバーター経由では入力の反応速度が落ちる場合があります。
FPSや格闘ゲームでは顕著に感じることもあるので注意。 - アップデートによる非対応リスク
PS5のシステム更新後に使えなくなる事例があるため、最新のファームウェアを導入しておきましょう。 - オンラインでの利用
連射やマクロは一部タイトルで不正行為と判断される場合があるため、利用規約は必ず確認してください。
無改造で安全に使うヒント
改造品を避けたい、リスクを負いたくないという方は、以下のような工夫で安全に連射機能を楽しむことができます。
- 公式ライセンス付きサードパーティ製品を選ぶ
RazerやNaconのような公式認証モデルは安定動作が期待できます。 - シングルプレイ中心で使う
オンラインでは規約に抵触する可能性があるため、主にオフラインゲームで活用するのが安心です。 - 購入前に最新対応状況をチェック
コンバーターやコントローラーの公式サイトで、PS5最新アップデートに対応しているか確認すると安心です。
こうした工夫を取り入れれば、余計なトラブルを避けつつ快適に連射機能を活用できます。
まとめ
PS5では純正コントローラーに連射機能が搭載されていないため、快適に使うにはサードパーティ製やコンバーターを活用する必要があります。公式ライセンス品で安定性を重視するのか、コンバーターを通じてPS4やSwitch用コントローラーを流用するのか、あるいはカスタムモデルで機能性を追求するのか――選択肢は幅広く存在します。
選ぶ際は「接続方式」「連射ホールド」「速度調整」「マクロ」といった基準を意識することで、自分のプレイスタイルに最も合ったモデルを見つけやすくなります。さらに、利用方法やリスクを理解しておけば、不具合やトラブルを避けながら安心して楽しめます。
最終的には「どのゲームをどう遊びたいか」によって最適解は変わります。今回紹介したおすすめ10選と使い方のポイントを参考にしながら、あなたにぴったりの連射コントローラーを見つけて、PS5でのゲーム体験をより快適にしてみてください。