VALORANTで使うゲーミングモニターは、単純にリフレッシュレートが高い製品を選べばいいわけではありません。プレイ中に安定して出せるFPSやPCスペック、予算、ランク・競技プレイをどこまで重視するかによって、適したモニターは変わります。
迷っているなら、競技性能を重視する人にはBenQ ZOWIE XL2566X+、価格と性能のバランスならAlienware AW2525HM、初めてゲーミングモニターを購入するならPixio PX248 Waveがおすすめです。
VALORANTのプロシーンでは高リフレッシュレートのフルHDモニターが主流で、2026年時点のプロ686人集計ではZOWIE製モニターが74%以上を占めています。
この記事では、VALORANT向けにおすすめできる現行ゲーミングモニター8製品を比較し、プロの使用モニターや144Hz・240Hz・360Hz以上の違い、PC・PS5・Xbox Series X|Sでの選び方まで解説します。
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VALORANT向けモニターのおすすめはこの3台
VALORANT用モニター選びで迷っているなら、まずは次の3製品から選ぶのがおすすめです。
| 製品 | おすすめする人 | サイズ | 解像度 | 最大Hz |
|---|---|---|---|---|
| BenQ ZOWIE XL2566X+ | ランク・競技プレイ重視 | 24.1インチ | FHD | 400Hz |
| Alienware AW2525HM | コスパ重視 | 24.5インチ | FHD | 320Hz |
| Pixio PX248 Wave | 初心者・予算重視 | 23.8インチ | FHD | 200Hz |
VALORANTを本気でプレイするならXL2566X+が本命です。
24.1インチ・フルHD・400Hzの競技向け構成に加えて、残像を抑える「DyAc 2」や暗所の視認性を調整する「Black eQualizer」を搭載。VCT Pacificでも公式モニターとして採用されています。
一方、10万円前後をモニターに出すのが難しい場合はAlienware AW2525HMが有力です。24.5インチのFast IPSパネルでDisplayPort接続なら最大320Hzに対応しています。
初めてゲーミングモニターを購入する人にはPixio PX248 Waveがおすすめです。23.8インチ・フルHD・200Hz・Fast IPSという扱いやすい構成で、DisplayPortだけでなくHDMI 2.0でも200Hzに対応しています。
「高ければ高いほど強くなる」のではなく、自分のPCが出せるFPSに合った製品を選ぶことが重要です。
VALORANT向けゲーミングモニター8製品の比較表
今回おすすめする8製品を比較すると以下のとおりです。
| 製品 | 画面 | 解像度 | 最大リフレッシュレート | パネル |
|---|---|---|---|---|
| BenQ ZOWIE XL2566X+ | 24.1型 | FHD | 400Hz | Fast TN |
| Alienware AW2525HM | 24.5型 | FHD | DP:320Hz HDMI:255Hz | Fast IPS |
| Pixio PX248 Wave | 23.8型 | FHD | DP・HDMI:200Hz | Fast IPS |
| BenQ ZOWIE XL2546X+ | 24.1型 | FHD | 280Hz | Fast TN |
| I-O DATA LCD-GD254U | 24.5型 | FHD | DP:320Hz HDMI:240Hz | AHVA |
| Alienware AW2524HF | 24.5型 | FHD | DP:500Hz OC / 480Hz HDMI:255Hz | Fast IPS |
| SONY INZONE M10S II | 27型 | QHD | DP:540Hz HDMI:480Hz / HD時720Hz | 有機EL |
| BenQ ZOWIE XL2586X+ | 24.1型 | FHD | 600Hz | Fast TN |
ZOWIEはメーカー間で応答時間の測定基準が統一されていないことなどを理由に、XLシリーズの応答速度を公表していません。そのため、本記事でも0.5msなどの販売店表記は使用せず「非公表」としています。
また、SONY INZONE M10S IIは通常のQHD表示で最大540Hzです。720HzはDYNAMIC FREQUENCY & RESOLUTIONを利用したHD解像度時の仕様となります。
VALORANT向けゲーミングモニターおすすめ8選
ここからは、VALORANTにおすすめのゲーミングモニターを8製品紹介します。
単純な性能順ではなく、PCスペック・予算・競技性・画質などを考慮して選定しています。
BenQ ZOWIE XL2566X+|競技プレイヤーの本命
BenQ ZOWIE XL2566X+は、VALORANTを競技レベルでプレイする人に最もおすすめしたいモニターです。
24.1インチ・フルHD・400HzのFast TNパネルを採用。高いリフレッシュレートだけでなく、画面の動きによるブレを抑える「DyAc 2」が大きな特徴です。
VALORANTでは高速なフリックやストッピング後の撃ち合いなど、一瞬の敵の動きを捉える場面が多くあります。高リフレッシュレートとDyAc 2を組み合わせることで、画質よりも動きの見やすさを優先した環境を作れます。
XL2566X+はVCT Pacificの公式モニターとしても採用されており、2026年のプロ686人集計では121人・17.64%が使用。現行製品の中では特にプロ使用数が多いモニターです。一方で、TNパネルなのでFast IPSや有機ELと比べると発色や視野角は不利です。
VALORANTで勝つための性能を優先し、動画やRPGの映像美は二の次という人に向いています。
Alienware AW2525HM|3万円前後で320Hz
Alienware AW2525HMは、価格と性能のバランスを重視するなら最有力候補です。
24.5インチ・フルHDのFast IPSパネルを採用し、DisplayPort接続では最大320Hzに対応しています。NVIDIA G-SYNC Compatible・AMD FreeSync Premiumにも対応しています。最大の魅力は価格です。
Dell公式では2026年時点で3万円前後で販売されているケースがあり、400Hzクラスの競技用モニターより大幅に予算を抑えられます。240FPS以上を安定して出せるPCを使っているものの、8万円・10万円以上のモニターまでは必要ないという人にちょうどいい製品です。
Fast IPSなので、TNモニターより発色や視野角にも優れています。VALORANTだけでなく、普段の動画視聴やほかのゲームにも使いやすいでしょう。ただし、HDMI接続では320Hzではなく最大255Hzとなります。320Hzで使いたい場合はDisplayPort接続が基本です。
Pixio PX248 Wave|初めての1台・予算重視
Pixio PX248 Waveは、初めてVALORANT用のゲーミングモニターを購入する人におすすめです。
23.8インチ・フルHD・200Hzという、VALORANTに使いやすい構成です。Fast IPSパネルを採用し、DisplayPort 1.4だけでなくHDMI 2.0でも200Hzに対応しています。
60Hzや75Hzの一般モニターから買い替える場合、いきなり400Hzや500Hzのハイエンド製品を購入する必要はありません。200Hzならエントリー~ミドルクラスのゲーミングPCでも性能を活用しやすく、VALORANT以外の用途でも扱いやすいのがメリットです。
スピーカーも内蔵されているため、普段使いも含めてモニター1台で済ませたい人にも向いています。逆に、イモータル・レディアントを目指して240~300FPS以上を常時出せるPCを使っている場合は、320Hz以上の製品も検討しましょう。
BenQ ZOWIE XL2546X+|280HzとDyAc 2を重視
BenQ ZOWIE XL2546X+は、400Hzまでは必要ないものの、ZOWIEのDyAc 2を使いたい人向けです。
最大280HzのFast TNパネルを採用しており、XL2566X+と同じくDyAc 2、Black eQualizer、Color Vibranceなど競技FPS向けの機能を備えています。240Hzクラスのモニターから少し性能を上げつつ、500Hz・600HzクラスほどPC負荷や予算を高めたくない人に適しています。
特にVALORANTでは、単純なリフレッシュレートだけではなく残像の見え方を重視する人も多いため、「320HzのIPSより280Hz+DyAc 2を選びたい」という競技プレイヤーにも候補になります。ただし価格だけを見ると320Hz Fast IPS製品より高くなることがあります。
コストパフォーマンスより、ZOWIE特有の競技向け設計やモーション性能を評価する人向けです。
I-O DATA LCD-GD254U|国内サポートと320Hz
I-O DATA LCD-GD254Uは、国内メーカーのサポートと320Hzの性能を両立したい人におすすめです。
24.5インチ・フルHDのAHVAパネルを採用し、DisplayPortでは最大320Hz、HDMIでは最大240Hzに対応します。高速な動きの残像感を軽減する「Clear AIM」に対応している点も特徴です。
モニターの内部遅延についてもメーカーが約0.05フレーム、約0.15msと公表しており、FPSを意識した設計になっていますAlienware AW2525HMと同じ320Hzクラスですが、国内メーカーの問い合わせ窓口やサポートを重視するならLCD-GD254Uが選択肢になります。
DisplayPortなら320Hz、HDMIなら240Hzなので、接続端子による違いには注意してください。
Alienware AW2524HF|Fast IPSで最大500Hz
Alienware AW2524HFは、TNではなくFast IPSで400Hz以上を狙いたい人向けです。
24.5インチ・フルHDのFast IPSパネルを採用し、DisplayPort接続では通常480Hz、オーバークロック時に最大500Hzに対応します。VALORANTに特化したZOWIEとは方向性が異なり、高リフレッシュレートを維持しながらIPSらしい色再現性も欲しい人に向いています。
500Hzを十分に活用するにはゲーム中に非常に高いFPSを維持できるPCが必要です。また、HDMIでは最大255Hzとなるため、500Hz目的ならDisplayPort接続が前提となります。
「VALORANTもするが、TNパネルの画質は避けたい」というハイエンドPCユーザーにおすすめです。
SONY INZONE M10S II|VCJ公式の540Hz有機EL
SONY INZONE M10S IIは、競技性能だけでなく画質も妥協したくない人向けのハイエンドモデルです。
27インチ・QHD・有機ELパネルながら、DisplayPort接続では最大540Hzに対応。応答速度も0.02ms GTGと高速です。さらにDFRを使い解像度をHDまで下げることで、最大720Hzにも対応します。
27インチが大きすぎると感じる競技プレイヤー向けに、表示範囲を24.5インチ相当に変更できる「24.5インチモード」も搭載しています。FnaticのVALORANTチームと共同開発したFPS Pro+では、敵の輪郭に使われる赤・黄・紫などを強調し、視認性を高める調整が行われています。
2026年のVALORANT Challengers Japanでは大会公式モニターとしても採用されています。価格は高いものの、VALORANT・映像美・ほかのゲームを1台で高いレベルまで求める人には非常に魅力的です。
BenQ ZOWIE XL2586X+|最高速度の600Hz
BenQ ZOWIE XL2586X+は、今回紹介する8製品の中で最も高い最大600Hzに対応する競技特化モニターです。
DisplayPort 1.4だけでなくHDMI 2.1でも1920×1080・600Hzに対応します。もちろん、600Hzを選べば自動的にVALORANTが上手くなるわけではありません。性能を生かすには500~600FPS前後を維持できる非常に高性能なPCが必要であり、価格も高額です。
そのため、一般的なVALORANTプレイヤーには400HzのXL2566X+や320HzのAW2525HMのほうが現実的でしょう。一方、「予算よりも競技性能を最優先したい」「できる限り高いリフレッシュレート環境を作りたい」という人には候補になります。
2026年のプロ集計でも25人がXL2586X+を使用しています。
VALORANTプロが使用するモニターランキング
VALORANT用モニターを選ぶときは、プロ選手が実際に何を使っているかも参考になります。
ProSettingsが集計したVALORANTプロ686人のデータでは、2026年8月時点の上位モデルは以下のとおりです。
| 順位 | モニター | 使用人数 | 使用率 | 生産状況 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ZOWIE XL2566K | 165人 | 24.05% | 生産終了 |
| 2 | ZOWIE XL2566X+ | 121人 | 17.64% | 現行モデル・おすすめ |
| 3 | ZOWIE XL2546K | 109人 | 15.89% | 生産終了 |
| 4 | ZOWIE XL2546 | 45人 | 6.56% | 旧モデル |
| 5 | ZOWIE XL2586X+ | 25人 | 3.64% | 現行600Hzモデル |
ブランド単位ではZOWIEが512人、74.64%を占めています。Alienwareは41人・5.98%、ASUS ROGは20人・2.92%、SONY INZONEは18人・2.62%です。プロの使用率を見ると、VALORANTではZOWIEが圧倒的に強いことが分かります。
使用率1位でも生産終了品には注意
プロ使用率1位のXL2566Kを、そのまま新規購入する必要はありません。
XL2566Kは360Hz・TN・DyAc+を搭載した人気モデルですが、現在ZOWIE公式では「生産終了」となっています。XL2546Kも同様に生産終了済みです。プロ選手は長期間同じ環境を使用するケースが多いため、使用率ランキングには旧世代モデルが残りやすくなります。
そのため、新しく購入するなら、
- XL2566K → XL2566X+
- XL2546K → XL2546X+
のように後継・現行モデルも含めて検討しましょう。「プロ使用率が高い=今から新品で買うべき製品」とは限りません。
VCT・VCJ公式大会で採用されたモニター
プロの個人使用率だけでなく、VALORANT公式大会で採用されているモニターを見るのも参考になります。代表例が以下の2台です。
| 大会 | モニター | 主な仕様 |
|---|---|---|
| VCT Pacific | BenQ ZOWIE XL2566X+ | FHD・400Hz・Fast TN・DyAc 2 |
| VALORANT Challengers Japan 2026 | SONY INZONE M10S II | QHD・540Hz・OLED・0.02ms |
XL2566X+はVCT Pacificの公式モニターとして使用されています。一方、国内大会のVALORANT Challengers Japan 2026では、INZONE M10S IIが大会公式モニターとして採用されました。
大会採用モデルだから必ず自分にも合うとは限りませんが、競技環境を意識して選ぶなら有力な判断材料になります。
VALORANTには何Hzのモニターが必要?
VALORANTでは、リフレッシュレートが高いほど映像を細かく更新できるため、動きが滑らかに見えやすくなります。ただし、モニターを400HzにしてもPC側が150FPSしか出ていなければ、性能を十分に活用できません。
選ぶ際は、実際のVALORANTプレイ中に維持できるFPSを基準にしましょう。
| モニター | 主な対象 |
|---|---|
| 120~144Hz | PS5・Xbox、すでに144Hzを持っている人 |
| 180~200Hz | 初めてゲーミングモニターを買う人 |
| 240~320Hz | ランクを本格的にプレイする人 |
| 360~400Hz | 高性能PC・競技プレイヤー |
| 500~600Hz | ハイエンドPC・競技特化 |
初心者・PS5・Xboxは120~200Hz
初めてVALORANT用モニターを購入する場合、PCなら180~200Hz程度から十分に快適です。60Hzから200Hzへ変更するだけでも画面の滑らかさは大きく変わります。
PC初心者なら、200HzのPixio PX248 Waveなどから始めるのもおすすめです。コンソール版VALORANTはPCではなくPS5・Xbox Series X|Sに対応しています。PS4やNintendo Switch版はありません。
PS5・Xbox目的であれば、PC向けの400Hz・500Hzを重視する必要性は低く、120Hz入力に対応した製品を軸に選びましょう。
ランクを本格的にプレイするなら240~320Hz
ゴールド・プラチナからさらにランクを上げたい人や、VALORANTをメインゲームとしてプレイするなら240~320Hzがおすすめです。
このクラスになると、
などが候補になります。
特にAW2525HMは320Hzでありながら価格を抑えやすいため、2026年時点では非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。すでに144Hzを所有している人が買い替える場合も、次は240Hz以上を選ぶと性能差を感じやすくなります。
300FPS以上を維持できるなら360~400Hz
VALORANT中に300FPS以上を安定して維持できるPCなら、360~400Hzクラスを検討できます。代表的なのがXL2566X+です。
プロ686人の集計でも全員が240Hz以上のモニターを使用しており、競技シーンでは360Hzクラスが主流になっています。ただし、平均FPSだけではなく激しい撃ち合いやアビリティー使用時にも高FPSを維持できるか確認しましょう。
400Hzモニターを購入しても頻繁に200FPS程度まで落ちるPCなら、先にPCスペックを改善したほうが効果的な場合があります。
500~600HzはハイエンドPC・競技特化向け
500~600Hzは、一般的なVALORANTプレイヤーに必須ではありません。
AW2524HFは500Hz、XL2586X+は600Hzに対応していますが、性能を活用するにはゲーム側でも非常に高いFPSを維持する必要があります。
価格も高くなるため、以下のような方向けです。
- すでに360~400Hzを使用している
- ハイエンドCPU・GPUを搭載している
- VALORANTを競技レベルでプレイする
- 画質や価格より入力環境を優先する
最初のゲーミングモニターとして無理に600Hzを購入する必要はありません。
VALORANT向けモニターの選び方

VALORANT向けモニターは、次の5項目を優先して選びましょう。
- フレームレートとリフレッシュレート
- 画面サイズ
- 画面解像度
- パネルの種類
- その他の追加機能
1つ1つ細かく説明していきます。
平均FPSに合わせてリフレッシュレートを選ぶ

最も重要なのは、PCが実際に出せるFPSです。例えばVALORANTで200FPS前後しか出ないPCに600Hzモニターを組み合わせても、600Hzのメリットを十分には生かせません。
目安として、以下のように考えると選びやすくなります。FPSは射撃場だけではなく、実際の試合中の数値を確認してください。
- 150~200FPS → 180~200Hz
- 200~300FPS → 240~280Hz
- 300FPS以上 → 320~400Hz
- 500FPS前後 → 500~600Hz
画面サイズは23.8~24.5インチが基本

VALORANTを競技重視でプレイするなら、23.8~24.5インチ程度がおすすめです。画面全体を視界に収めやすく、ミニマップ・クロスヘア・敵の位置などを大きな視線移動なしで確認できます。実際、プロ使用上位のXL2566K・XL2566X+・XL2546Kなども24インチ前後です。
27インチが使えないわけではありません。デスクの奥行きがあり、VALORANT以外のゲームや動画視聴にも使いたいなら27インチも選択肢になります。INZONE M10S IIのように、27インチから24.5インチ相当へ表示領域を変更できる製品もあります。
競技重視はFHD、画質との両立はQHD

| 略称 | アスペクト比 | ドット数 | 総ドット数 |
|---|---|---|---|
| WXGA | 約16:9 | 1366×768 | 104万9088 |
| WXGA++ | 16:9 | 1600×900 | 144万0000 |
| UXGA | 16:12 | 1600×1200 | 192万0000 |
| FHD | 16:9 | 1920×1080 | 207万3600 |
| WQHD | 16:9 | 2560×1440 | 368万6400 |
| 4K | 16:9 | 3840×2160 | 829万4400 |
VALORANTで競技性能を最優先するならフルHDがおすすめです。解像度を上げるほどGPU負荷が増えるため、高FPSを維持するにはフルHDのほうが有利です。プロ686人の集計でも大半が1920×1080のモニターを使用しています。
一方で、以下のような方ならQHDも選択肢に入ります。
- VALORANT以外のゲームも遊ぶ
- 動画や映画も見る
- 普段のPC作業でも使う
- 高性能GPUを搭載している
INZONE M10S IIならQHDの画質を維持しながら最大540Hzまで対応できます。
4Kは画質面では優れていますが、VALORANTだけを目的にするなら優先度は低めです。
TN・Fast IPS・有機ELの違い
VALORANT向けモニターでは主にTN・Fast IPS・有機ELが候補になります。以下の表に特徴・メリット・デメリット・おすすめの使用用途をまとめています。
| パネル | 強み | 弱み | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Fast TN | 高速・競技向け | 発色・視野角 | VALORANT最優先 |
| Fast IPS / AHVA | 速度と画質のバランス | TNより競技特化ではない | VALORANT+普段使い |
| 有機EL | 高速応答・高コントラスト | 高価格・焼き付きへの配慮 | 画質も妥協したくない |
プロ使用率を重視するならFast TN系のZOWIEが有力です。一方、コストパフォーマンスならFast IPSのAW2525HM、競技性能と画質を両立したいなら有機ELのINZONE M10S IIが候補です。
以前は「IPS=遅い」というイメージもありましたが、現在は320Hz・500Hzまで対応するFast IPS製品も登場しています。パネルだけで良し悪しを決めず、リフレッシュレート・残像低減機能・価格まで含めて比較しましょう。
DyAc 2やClear AIMなどの残像低減機能

VALORANTではリフレッシュレートだけでなく、動いている敵がどれだけ見やすいかも重要です。
代表的な機能がZOWIEの「DyAc 2」です。DyAc 2は高速なゲーム中に発生するモーションブラーを軽減し、敵やクロスヘアなど動いている対象を見やすくすることを目的としています。
I-O DATAでは同様に残像を軽減する「Clear AIM」を搭載した製品があります。LCD-GD254UもClear AIM対応です。INZONE M10S IIにもモーションブラーリダクション機能があります。
「400Hzか320Hzか」という数字だけでなく、残像の見え方まで比較するのがVALORANT向けモニター選びのポイントです。
PC・PS5・Xboxで必要なモニター性能の違い
VALORANTはPCだけでなく、PS5・Xbox Series X|Sでもプレイできます。ただし、必要なモニタースペックは異なります。
| プレイ環境 | おすすめHz | 解像度 | 選び方 |
|---|---|---|---|
| PC初心者 | 180~200Hz | FHD | 価格重視 |
| PCランク勢 | 240~320Hz | FHD | FPSとのバランス |
| PC競技勢 | 360~400Hz | FHD | 残像低減も重視 |
| PCハイエンド | 500~600Hz | FHD中心 | 高FPS前提 |
| PS5 | 120Hz対応以上 | FHD~QHD | HDMI性能重視 |
| Xbox Series X|S | 120Hz対応以上 | FHD~QHD | HDMI性能重視 |
PS5・Xbox用として400Hz・500Hzモデルを購入しても、その性能をそのまま使えるわけではありません。例えばZOWIE XL2566X+はPCではDisplayPort接続で400Hzですが、PS5・Xbox Series X|Sでは1920×1080・120Hz対応です。
コンソールだけでVALORANTをプレイするなら、最高Hzよりも以下を優先しましょう。
- 120Hz対応
- HDMIで希望する解像度・Hzが出せるか
- VRR対応
- 価格
- 画質
逆にPCではDisplayPort接続でのみ最大リフレッシュレートに対応する製品が多いため、端子ごとの仕様確認が重要です。
購入後に確認したいVALORANTのモニター設定
高リフレッシュレートモニターを購入しても、接続しただけでは最大Hzで動作しないことがあります。
購入後は、以下を確認してください。
- DisplayPortまたは対応するHDMIケーブルで接続する
- Windowsのディスプレイ設定を開く
- 「ディスプレイの詳細設定」を開く
- リフレッシュレートを200Hz・240Hz・320Hzなど使用したい値へ変更する
- NVIDIA・AMD側の設定も確認する
- VALORANTのFPS上限設定を確認する
- モニター側のゲームモード・残像低減機能を調整する
特に多いのが「320Hzモニターを購入したのに240Hzしか選べない」というケースです。
例えばAW2525HMはDisplayPortなら320Hzですが、HDMIでは最大255Hzです。LCD-GD254UもDisplayPortは320Hz、HDMIは240Hzとなります。そのため、最大リフレッシュレートが出ない場合は最初にケーブルと接続端子を確認しましょう。
また、VALORANT側で高FPSを出すにはグラフィック設定も重要です。競技プレイヤーの設定を参考にしたい人は「VALORANTのビデオ・グラフィック設定」や「VALORANTプロの設定」も参考にしてください。
VALORANT向けモニターのよくある質問
144HzでもVALORANTを快適に遊べる?
144HzでもVALORANTは十分プレイできます。
すでに144Hzモニターを持っている初心者であれば、すぐ買い替える必要はありません。ただし、新しくモニターを購入する場合は200Hz対応製品も増えているため、価格差が小さいのであれば180~200Hz以上をおすすめします。
また、プロ686人の集計では調査対象となったプロ選手全員が240Hz以上のモニターを使用しています。競技性を重視してステップアップするなら240Hz以上を検討するとよいでしょう。
240Hzと360Hzの違いは体感できる?
240Hzと360Hzでも映像の滑らかさや動きの見え方に違いはあります。ただし、60Hzから144Hzへ変更したときほど大きな差を感じるとは限りません。また、360Hzを生かすにはPC側も300FPS以上を安定して出せることが重要です。
PCが200FPS前後なら240Hzクラスを選び、余った予算をCPU・GPU・マウスなどへ使ったほうが環境全体として効果的な場合もあります。
27インチや4Kは不利?
27インチや4KだからVALORANTで必ず不利になるわけではありません。
ただし、競技プレイでは23.8~24.5インチ・フルHDが一般的です。
24インチ前後なら画面全体を把握しやすく、FHDなら高FPSを維持しやすいためです。
27インチを使いたい場合は視聴距離を少し取るか、INZONE M10S IIのような24.5インチ表示モードを備えた製品を選ぶ方法もあります。
4KはGPU負荷が増えるため、VALORANTの競技性能だけを目的にするなら優先度は高くありません。
240Hz・320Hzを選択できない原因は?
まず確認したいのが接続端子です。
モニターによってDisplayPortとHDMIで最大リフレッシュレートが異なります。
例えば、このようになっています。
- AW2525HM:DP 320Hz / HDMI 255Hz
- LCD-GD254U:DP 320Hz / HDMI 240Hz
- AW2524HF:DP 500Hz OC / HDMI 255Hz
ほかにも、以下などが原因になります。
- ケーブルが規格に対応していない
- Windows側が60Hzや144Hzのまま
- GPU側の設定
- 解像度設定
- オーバークロック設定がOFF
「モニターの最大Hz=すべての端子で出せるHz」ではないので注意しましょう。
プロと同じモニターを選べば強くなる?
プロと同じモニターに変えるだけでランクが上がるわけではありません。
モニターは敵を自動で狙ってくれるデバイスではないため、最終的にはエイム・立ち回り・プリエイム・マップ理解などの練習が重要です。ただし、60Hzから240Hz以上に変更したり、残像の少ないモニターを使用したりすることで、プレイ環境そのものは改善できます。
プロ使用モデルを見るときは「同じ製品を買えば強くなる」ではなく、競技プレイヤーがどのサイズ・Hz・パネルを選んでいるかを知るための参考情報として活用するのがおすすめです。
VALORANTにおすすめなゲーミングモニターのまとめ
VALORANT向けゲーミングモニターは、PCスペックとプレイスタイルに合わせて選ぶことが重要です。迷っている人は、次の3台から選ぶと失敗しにくいでしょう。
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| VALORANTを競技レベルでプレイ | BenQ ZOWIE XL2566X+ |
| 価格と性能のバランス | Alienware AW2525HM |
| 初めてのゲーミングモニター | Pixio PX248 Wave |
VALORANTをメインに本格的なランク・競技プレイをするなら、400Hz・DyAc 2対応のBenQ ZOWIE XL2566X+が本命です。一方、320Hzを3万円前後で狙えるAW2525HMは非常にコストパフォーマンスが高く、多くのPCゲーマーにおすすめしやすい製品です。まだPCスペックが高くない場合や、初めて60Hz・75Hzから買い替えるなら200HzのPX248 Waveでも十分に大きなアップグレードになります。
重要なのは、600Hzなど最大の数字だけを追うのではなく、自分のPCが安定して出せるFPS・予算・画質・残像低減機能の4点から選ぶことです。
また、プロの使用率を見るとZOWIEが圧倒的ですが、使用率1位のXL2566Kなど生産終了品も含まれています。今から購入する場合は、プロ使用データと現行製品の両方を確認しましょう。




