ゲーム実況や配信がますます盛り上がる中で、高音質での配信は視聴者とのコミュニケーションや没入感を高めるうえで非常に重要です。そこで欠かせないのが「ゲーミングマイク」です。しかし、様々な製品が販売されていて、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
「せっかく購入するなら、自分に合ったマイクを選びたい!」と思うのは当然のこと。性能や特徴を理解して、用途にぴったりの1本を見つけることが大切です。
この記事では、ゲーミングマイクの基本情報や選び方を解説しながら、実況や配信に適したおすすめの製品20選を詳しくご紹介します。初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに応える内容ですので、ぜひご覧ください。
ゲーミングマイクとは?
ゲーミングマイクとは、その名の通り、ゲームをプレイしながらの実況や配信に特化したマイクのことです。通常のマイクに比べて、ゲーム環境に適した設計や機能が備わっており、クリアな音質になっています。また、見た目のデザインや追加機能などもゲーマー向けに工夫されています。
ここでは、普通のマイクとゲーミングマイクの違いや、ゲーム実況・配信においてゲーミングマイクを使用するメリットについて詳しく解説します。
普通のマイクとの違い
ゲーミングマイクは、主にゲーム実況や配信のために設計されたマイクです。一般的なマイクと比較して、次のような違いがあります。
まず、ゲーミングマイクは多くの場合、USB接続に対応しており、PCやゲーム機に簡単に接続できる手軽さが特徴です。一方で、スタジオ用の一般的なマイクはXLR接続が主流で、オーディオインターフェースが必要となるため、導入ハードルが高くなりがちです。
さらに、ゲーミングマイクはクリアな音声収録を重視しており、ノイズキャンセル機能やポップフィルターが内蔵されているモデルが多く、快適な録音環境をサポートします。これにより、周囲の雑音や息遣いを最小限に抑え、視聴者に聞き取りやすい音声を届けることができます。
ゲーム実況や配信で使うメリット
ゲーミングマイクを使用する最大のメリットは、視聴者に対して高品質な音声を届けられる点です。クリアで安定した音声は、実況や配信の内容を正確に伝えるだけでなく、視聴者の満足度を大幅に向上させます。
ゲーム実況や配信には長時間の使用が求められることが多いため、ゲーミングマイクは耐久性や快適性を考慮した設計がされています。たとえば、可動式のスタンドや調整可能なアームが付属している場合、自由なポジショニングが可能で、快適な姿勢を維持しながら配信を続けられます。
加えて、ゲーム中のコミュニケーションツールとしてもよく使われており、クリアな音声で仲間との連携を図ることで、ゲームの勝敗を左右する瞬間に確実な意思疎通が可能となります。このように、ゲーミングマイクはゲーム実況や配信を行う人にとって欠かせないアイテムです。
ゲーミングマイクの選び方
ゲーミングマイクを選ぶ際には、ただ音声を拾うだけではなく、用途や環境に合った製品を選ぶことが重要です。音質はもちろん、指向性や接続方法、便利な機能など、考慮すべきポイントがいくつかあります。
ここでは、失敗しないマイク選びのための基準を解説します。それぞれの特徴を理解して、自分に最適な1本を見つけましょう。
マイクの種類
ゲーミングマイクには、主に「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類があります。それぞれ特性が異なるため、用途に応じた選択が求められます。
コンデンサーマイク
高い感度と広い周波数特性を持ち、クリアで繊細な音を拾うことができます。
そのため、配信や実況での使用に適しており、声のニュアンスや細かな音を正確に伝えることが可能です。しかし、感度が高い分、周囲のノイズも拾いやすい傾向があります。静かな環境での使用が推奨されます。
ダイナミックマイク
頑丈で扱いやすく、ノイズ耐性に優れています。そのため、騒音が多い環境や外部からの音を気にせず使用したい場合に適しています。
音質はコンデンサーマイクほどクリアではありませんが、安定性が高く、手軽に使えるのが魅力です。
指向性の確認
指向性とは、マイクが音を拾う方向のことです。ゲーミングマイクを選ぶ際には、この指向性が大きなポイントになります。一般的な指向性には、単一指向性、双指向性、全指向性があります。
単一指向性
マイクの正面方向のみ音を拾う特性を持っています。これにより、自分の声をはっきりと拾い、背後や周囲のノイズをカットすることが可能です。配信や実況では、ほとんどの場合、この単一指向性が選ばれます。
双指向性
マイクの前後の音を拾う特性があります。対面でのインタビューや、二人で行う配信などに向いています。
全指向性
マイクの周囲全体の音を均等に拾います。このタイプは会議や複数人での配信に適していますが、ゲーム実況ではあまり使用されません。用途に応じた指向性を選ぶことで、クリアな音声を実現できます。
感度の確認
感度は、どれだけ小さな音を拾えるかを示す重要な要素です。高感度なマイクは、低い声や細かな音まで拾うことができますが、その分、周囲の雑音も入りやすくなるため、静かな環境での使用が求められます。
逆に感度が低いマイクは、周囲のノイズが気になる環境でも使用しやすいですが、声が小さい場合は聞き取りにくくなることがあります。自分の声量や配信環境を考慮し、適切な感度のマイクを選ぶことが重要です。
接続方法の確認
ゲーミングマイクの接続方法には、主にUSB接続とXLR接続の2種類があります。
USB接続は、プラグアンドプレイが可能で、簡単にPCやゲーム機に接続できます。初心者でも扱いやすく、手軽に高音質な音声を収録できるのが特徴です。配信を始めたばかりの方や、シンプルなセットアップを求める方におすすめです。
一方、XLR接続はプロ仕様の音声機器によく使われ、オーディオインターフェースを経由して接続します。これにより、音質を細かく調整できるほか、複数のマイクを同時に使うことも可能です。配信のクオリティをさらに高めたい方や、音響にこだわりたい方に向いています。
便利な機能
ゲーミングマイクには、使用者のニーズを考えた便利な機能が搭載されているものが多くあります。例えば、ノイズキャンセリング機能は、周囲の雑音を抑えることが可能です。
また、ミュートボタンが搭載されているマイクは、配信中に一時的に音声を切りたいときに便利です。RGBライティング機能を持つマイクは、ゲーミング環境に合った見た目を演出できるモデルもあります。
他にも、ポップガードやショックマウントが付属しているモデルは、息遣いや振動を抑え、より高品質な音声収録を実現してくれます。
実況・配信におすすめのゲーミングマイク25選
実況や配信を始める際、リスナーにクリアな音声を届けることは非常に重要です。音質の良し悪しは配信の印象を左右し、視聴者の満足度に大きく影響します。
そこで今回は、初心者からプロまで幅広く活用できる、2024年のおすすめゲーミングマイク20選をメーカー別にご紹介します。それぞれの特徴を理解し、最適な1本を見つけてみましょう。
Logicool(ロジクール)
Logicool G Blue Yeti BM400BK
Logicool G Blue Yeti BM400BKは、長年トップゲーマーを支えてきた象徴的なマイクです。独自開発された3つのカプセルアレーはクリーンで明瞭なサウンドを生み出します。
単一指向性、無指向性、双指向性、ステレオの4つの指向性を備えているため、通常であれば複数のマイクが必要なところ、これ1台で対応が可能。
Logicool G Blue Yeti X BM600X
BLUE YETIは、Logicoolが出している高音質な録音が可能なUSBマイクです。4つの録音パターンを備えており、指向性を選択できるため、様々な音源に対応できます。
また、BLUE YETIのマイクは高感度な割にノイズが少ないので、クリアに音声を録ることができます。
Logicool G Blue Bluebird SL BM1200
Blue Microphones Bluebird SLは、スタジオレベルの高級コンデンサーマイクです。
独自設計の23mm大型マイクダイアフラムで、明瞭で豊かな音声を録ることができます。また、環境音や電気ノイズなどの不要な音を最小限に抑えることができます。
Razer(レイザー)
Razer Seiren X
RAZER Seiren Xは、Razerが出しているコンデンサーマイクです。ビルトインショックマウント構造が衝撃を逃がしてくれます。
ストリーミング配信のクオリティを向上させることを目的としてデザインされているのでライブ配信に最適です。
Razer Seiren V2 Pro
Razer Seiren V2 Proは、優れた配信にこだわるユーザー向けに設計されたダイナミックマイクです。クリッピングやピークを自動的に抑える設計になっています。
深みのあるあたたかい品質を音声にもたらし、従来のカーディオイドマイクよりも優れた遮音性を備えているため、クリアで完全な音を届けることができます。
Audio Technica(オーディオテクニカ)
audio-technica AT2020
audio-technica AT2020は、オーディオテクニカ社が出しているコンデンサーマイクです。マイクスタンド付きセットもあるので、すぐに使用可能。
シリーズ全世界累計出荷台数100万台突破した大人気マイクで、歌い手も使う高品質マイクです。
audio-technica AT2040
audio-technica AT2040は、録りたい音にフォーカスできるハイパーカーディオイド特性のダイナミックマイクです。不要な音を拾わない一体型ショックマウント内蔵。
音響特性に優れた2種類の素材を組み合わせたウインドスクリーンを採用。ポップノイズが気にならないため、マイクに近い距離での収音が可能になっています。
audio-technica AT4040
AT4040は、オーディオテクニカ社が出しているコンデンサーマイクです。単一指向性で20~20,000Hzに対応しています。
プロミュージシャンも絶賛する大人気マイクで、専用ショックマウントとポップフィルターで音質をきれいに保ちます。
HyperX(ハイパーエックス)
HyperX QuadCast
HyperX QuadCastは、HyperX社が出しているコンデンサーマイクです。4パターンでサウンドの極性を変更できます。
LEDがついているので、マイクの状態がすぐにわかります。ミュートもワンタッチで操作できます。
HyperX QuadCast S
HyperX QuadCast Sは、HyperX社が出しているコンデンサーマイクです。4パターンでサウンドの極性を変更できます。
LEDがついているので、マイクの状態がすぐにわかります。ミュートもワンタッチで操作できます。
SHURE(シュア)
SHURE SM7B
SM7Bは、SHURE社が出しているダイナミックマイクです。単一指向性なので歌の収録にも使うことができます。
ポップフィルターにより、メカニカルノイズや呼吸音をカット。収録した音がクリアに響きます。
SHURE SM7dB
SHURE SM7dBは、Shureが独自に設計したプリアンプが内蔵されたダイナミックマイクです。50~20,000Hzの周波数特性により、高いディテールの収音を実現。
優れた収音軸外の音の排除性能と、教科書通りのようなカーディオイドの指向特性により、周囲のノイズから声を分離して、あたたかみのあるオーディオになっています。
SHURE SM58-LCE
SM58は、SHUREが誇る定番ダイナミック型マイクで、高い耐久性と優れた音質が特徴です。
プロのミュージシャンに愛され続け、ライブステージやスタジオレコーディングなどでよく使われています。
JBL(ジェービーエル)
JBL QUANTUM STREAM
JBL Quantum STREAMは、JBLらしい音質にもこだわり抜いたデュアルコンデンサーマイクです。自然な使い心地を実現する「サイドトーン」機能も搭載。
追加パーツなしで「卓上」「カメラ三脚」「ブームアームへの取り付け」の3種類の設置が可能。耐久性に優れ、安定感のあるアルミスタンドや、メタルリング、アイアンネットの採用して高級感漂う仕上がりになっています。
JBL QUANTUM STREAM STUDIO
JBL QUANTUM STREAM STUDIOは、3コンデンサーマイク搭載により選べる4つのマイク指向性のスタンドアロンマイクです。
滑らかで繊細なハイクオリティオーディオ。使い勝手の良さを追究した高い利便性をもったマイクになっています。
エレコム
エレコム HS-MC12UBK
HS-MC12UBKは、エレコムのコンデンサーマイクです。こちらの三脚にポップフィルターを追加していると思われます。
コンパクトな作りで卓上で使用できるので、デスク上の移動も簡単です。マイクアームがつけづらい場合になどに最適です。
MAONO(マオノ)
MAONO DM30 RGB
MAONO DM30 RGBは、ワンクリックミュート、マイクのゲイン、ヘッドホンボリュームの調節が行えるコントロールノブを搭載したゲーミングマイクです。
振動の影響を受けにくい重量感のあるメタルボディを採用。ユーザーが気分によって完全に制御できるライティングも究極の没入感とゲーミング雰囲気を作りだしてくれます。
MAONO AU-A04
MAONO AU-A04は、カーディオイド型集音の単一指向性タイプのコンデンサーマイクです。正面(Mのロゴ側)を中心として約130°範囲内の音を収集可能。
ポップブロッカー、マイクスポンジが付属され、息が直接マイクに吹き掛かるポップノイズを防ぎ、湿気からもマイクを守ってくれます。
FIFINE(ファイファイン)
FIFINE AmpliGame A8W
FIFINE AmpliGame A8Wは、白色の外観に多彩なRGBライティングを搭載したコンデンサーマイクです。マイク上部の高速反応タッチミュートボタンを利用すると、マイクのミュート/ミュート解除の状態を瞬間で切り替え可能。
軽量化にデザインされたマイク本体の下端は、弾力性のゴムバンドでショックマウントに固定され、どの方向からの振動も吸収でき、録音への影響を最大限に低減します。
Rode(ロード)
RODE NT1A
RODE NT1Aは、入門者からプロまで幅広く長い年月にわたり愛され続けてきた、世界的ベストセラーとなったマイクです。
圧倒的なコストパフォーマンス、高級モデル並みの低ノイズ、高品質なサウンド特性を誇ります。
RODE K2
RODE K2は、真空管マイクが持つポテンシャルを最大限に引き出した傑作のコンデンサーマイクです。真空管独特の純粋で豊かなサウンドと、驚異的な低ノイズによる使用範囲の広さ。
広いダイナミックレンジ、極性を自由にコントロールする柔軟性等、強力なスペックと優れた音質により、どんなレコーディング環境における要求にも応えることが出来ます。
VTuberが使用している高品質マイク
VTuberやプロの配信者が愛用するマイクは、音質だけでなく信頼性やカスタマイズ性にも優れているものを使用しているケースが多いです。
ここでは、VTuberに特に人気の品質の高い製品をご紹介します。
Neumann(ノイマン)
Neumann TLM 102
NEUMANN TLM 102は、ドイツの音響機器メーカーであるNEUMANNが製造する、高品質なコンデンサーマイクです。
サイズが小さく機能も限られていますが、Neumannのサウンドクオリティ品質は劣りません。ポップシールドを内蔵しています。
NEUMANN U 87 Ai
U87Aiは、Neumann社のコンデンサーマイクです。ヘッドグリルの下にあるスイッチで無指向性、カーディオイド、双指向性の3 つの指向性を切り替え可能です。
オーケストラレコーディングや楽器のスポットマイクとして、あらゆる種類の音楽など広範囲に使用できます。
NEUMANN KU100
KU100は、NEUMANN社のダミーヘッドマイクです。顔のような形のマイクです。そして凄く高いです。
高品質のヘッドフォンで聴くと、あたかも隣に居るかのように聴くことができます。ASMRによく使われています。
3Dio(スリーディオ)
3Dio Free Space
3Dio Free Spaceは、ASMR配信者に特に人気のバイノーラルマイクです。バイノーラル録音に対応し、立体感のある音を収録できるため、没入感を高めるコンテンツに最適です。
定期的にASMR配信を行うVTuberはこぞって使用しているマイクで、最新製品よりも安価になっているため使用ユーザーが多いです。
3Dio Free Space Pro Ⅱ
3Dio Free Space Pro IIは、高品質バイノーラルマイクです。750gと超軽量マイクです。
左右が耳の形になっており、リアルな音声をASMRで配信することが可能です。雪花ラミィさんのASMRをぜひご覧ください。
まとめ
ゲーム実況や配信が主流となりつつある今、高音質でクリアな音声を届けることは、視聴者とのコミュニケーションや没入感を高めるうえで欠かせない要素です。そのため、ゲーミングマイクの選び方や特徴をしっかり理解し、自分に合った製品を選ぶことが非常に重要です。
この記事では、ゲーミングマイクの基礎知識や選び方、さらには実況・配信におすすめの製品をメーカー別に詳しくご紹介しました。USB接続の手軽なものから、プロフェッショナル向けの高音質マイクまで、幅広い選択肢が存在します。
自分に最適なマイクを見つけることが、配信の成功につながります。この記事を参考に、用途やスタイルに合ったゲーミングマイクを選んで、リスナーに高品質な音声と魅力的なコンテンツを届けてください!