PS4を長時間プレイしていると、本体から熱気や大きなファンの音が気になることはありませんか。
特に夏場や密閉された場所での使用では、発熱による動作の重さや突然のシャットダウンを経験した方も少なくないと思います。その対策として「外付け冷却ファン」や「スタンド」などが販売されていますが、中には「意味がない」と言われることもあり、購入を迷ってしまう人も多いはずです。
そこで本記事では、PS4の発熱の仕組みや冷却ファンが本当に効果を発揮するのかを解説しつつ、快適にゲームを楽しむための具体的な熱対策を紹介します。
PS4の冷却ファンは本当に意味がないのか?
PS4の熱対策について調べると、「外付けの冷却ファンは効果がない」といった声を目にすることがあります。
実際のところ、冷却ファンが全く無意味というわけではなく、使い方や設置環境によって効果の感じ方が大きく変わるのです。まずは、PS4がなぜ発熱するのか、その仕組みを理解することが重要です。そのうえで、純正ファンと外付けファンの違い、さらに「効果が薄い」と言われる理由を整理していきましょう。
PS4が発熱する原因と仕組み
PS4は高性能なCPUやGPUを搭載しており、処理中に大量の熱を発生させます。
この熱を本体内部のヒートシンクと冷却ファンで外に排出することで、動作温度を一定に保っています。しかし、長時間のプレイや本体周囲の通気性が悪い環境では、熱がこもりやすくなり、ファンが高速回転して大きな騒音を発するようになります。
特に夏場やテレビ台の中など密閉された場所に置いた場合、熱が十分に逃げず、結果的に動作不良や寿命の短縮につながるリスクがあります。
純正ファンと外付け冷却ファンの違い
PS4にはもともと冷却システムが内蔵されており、温度管理は基本的にこの純正ファンで行われます。
外付け冷却ファンは本体の排気口付近に取り付け、排熱を補助する役割を果たします。つまり、外付けファンは「直接的に内部を冷やすものではなく、排熱をサポートするアイテム」と捉えるのが正確です。
そのため、効果を最大限に発揮するには、本体の設置場所や周囲の風通しを良くする工夫と組み合わせることが欠かせません。
冷却ファンの効果が薄いと感じる理由
外付け冷却ファンを使っても「効果が感じられない」と言われるのは、本体そのものの構造や設置環境が影響している場合が多いです。内部の発熱源は主にCPUとGPUであり、外付けファンだけで内部温度を大幅に下げることは難しいのが現実です。
また、埃が溜まって排気口が詰まっている状態では、外付けファンを追加しても十分な効果を得られません。さらに、低価格の製品では風量が弱かったり、本体の排気方向と合っていない場合があり、「思ったほど冷えない」という結果になりやすいのです。
PS4のおすすめ熱対策
PS4は設計上、ある程度の発熱を前提に作られていますが、環境によっては内部温度が過剰に上がりやすくなります。発熱を抑えるためには本体そのものに手を加える必要はなく、設置方法や日頃のケア、冷却グッズの活用といった身近な工夫で十分に対策できます。
設置場所を工夫して通気性を確保
PS4は背面と側面から排気を行うため、壁際や狭い棚に置いてしまうと熱がこもりやすくなります。
少なくとも背面と左右は数センチ以上の空間を空け、風通しの良い環境を確保することが大切です。テレビ台の中に収納するよりも、開放的な場所に置く方が冷却効果は高まります。また、直射日光の当たる位置や暖房器具の近くは避けるようにしましょう。
定期的な掃除でホコリを除去
発熱を悪化させる大きな要因のひとつがホコリの蓄積です。吸気口や排気口にホコリが詰まると、冷却効率が下がり内部温度が急上昇しやすくなります。
エアダスターや掃除機の弱モードを使って、定期的に吸気口まわりを掃除するだけでも効果的です。特に床に直接置いている場合はホコリを吸いやすいため、こまめなメンテナンスが欠かせません。
縦置き・冷却スタンドのメリット
PS4を縦置きにすることで接地面が少なくなり、通気性が改善されます。
さらに冷却ファンやUSBハブを備えた縦置きスタンドを利用すれば、安定した設置と排熱効率の向上を同時に実現できます。設置スペースが限られている家庭でも有効な方法であり、インテリアとしてもすっきり見せられるのが利点です。
外付け冷却ファンを使うべきケース
外付け冷却ファンは常に必須というわけではありませんが、夏場や長時間のプレイ時など高温になりやすい環境では有効です。
特にPS4 Proは発熱量が大きいため、環境によっては外付けファンを補助的に使うことで安定した動作が期待できます。ただし、効果を得るには「通気性の確保」や「ホコリ掃除」といった基本的な対策と併用することが重要です。
PS4の冷却におすすめの人気商品ランキング
PS4の発熱対策にはさまざまな冷却装置が登場しており、縦置き・横置き・扇風機タイプ・取り付けタイプといった形状によって特徴が異なります。
ここでは人気の高い製品をタイプ別にまとめ、それぞれのメリットや選び方のポイントを解説します。
縦置きタイプのPS4用冷却装置おすすめ3選
Orange Line PS4 PRO用 縦置きスタンド

シンプルで安定感のある縦置きスタンド。PS4 Pro専用に設計されており、スリムな見た目ながら放熱効果を高める設計が施されています。
底面の通気口を妨げないデザインで、長時間プレイ時の熱こもりを軽減。無駄のないデザインなのでインテリアにも馴染みやすく、省スペースで設置したい方に最適です。
NEW ALLIANCE PS4用 放熱ファン付きスタンド

冷却ファンを内蔵した縦置きスタンドで、通気性を確保しつつ排熱をサポートしてくれます。
さらにUSBハブやコントローラー充電機能が搭載されている多機能モデルのため、設置スペースを有効活用可能。冷却だけでなく利便性を重視したいユーザーにおすすめです。
OIVO PS4用 冷却ファン付きスタンド

PS4・PS4 Slim・PS4 Proに対応した汎用性の高い縦置きスタンド。
デュアルコントローラー充電ドックやゲームディスク収納機能も備えており、周辺機器をすっきり整理できます。冷却ファンも静音性が高く、夜間のプレイでも気になりにくいのが魅力です。
横置きタイプのPS4用冷却装置おすすめ3選
Tuayoo PS4 横置き 冷却台

PS4本体を横置きしたまま底面から冷却できるモデル。大型ファンを搭載しており、底面から効率よく熱を逃がします。
横置きスタイルを維持したい方に適しており、安定感のあるデザインが特徴です。
GMJ PS4 横置き 冷却台

2基の冷却ファンを備えた横置き専用スタンドで、広い接地面から本体を支えながら冷却をサポート。
USB接続で簡単に稼働し、強力な送風で長時間プレイ時の発熱を抑制します。シンプルな構造で使いやすいのもポイントです。
アンサー PS4 横置き 冷却台

国内メーカーによる横置き冷却台で、安心感のある設計が魅力。
安定性を重視した作りで、冷却ファンの静音性も高く、リビングや寝室でも快適に使用可能です。長時間プレイでも静かに動作し、PS4の寿命を守るのに役立ちます。
扇風機タイプのPS4用冷却装置おすすめ3選
ELUTENG PS4 冷却扇風機

小型ながらパワフルな風量を備えた外付け扇風機タイプ。
PS4本体に直接取り付けるのではなく横に置いて使うため、熱のこもりやすい環境で手軽に排熱をサポートできます。コンパクトで設置場所を選ばないのも利点です。
KEYNICE PS4 冷却扇風機

USB給電で稼働する静音設計の冷却ファン。角度調整が可能で、本体の排気口に合わせて風向きを変えられるため、効果的に冷却できます。
外付けファンが初めての方にも導入しやすい製品です。
novonest PS4 冷却扇風機

スタイリッシュなデザインと静音性を両立した冷却ファン。
温度が高くなった時だけ自動で強力に送風する機能を搭載しており、省エネ性も高いのが特徴。見た目にもこだわりたいユーザーにおすすめです。
取り付けタイプのPS4用冷却装置おすすめ3選
Linkhood PS4 冷却 取り付け

PS4の背面に直接取り付けるタイプで、排気を効率的にサポート。
設置が簡単で、電源を入れると自動的にファンが回り始める設計です。軽量で持ち運びやすく、必要な時だけ使える点も便利です。
CUSDECOR PS4 冷却 取り付け

静音設計を重視した取り付け型ファン。
小型ながら安定した風量で、長時間のゲームプレイでも本体温度の上昇を抑えてくれます。デザインもシンプルで、PS4本体に馴染みやすいのが特徴です。
LumoLight PS4 冷却 取り付け

複数のファンを搭載したハイパワーモデルで、特にPS4 Proのように発熱の大きいモデルに効果的です。
排気口にフィットする設計で、効率的に熱を外へ逃がします。発熱が気になるユーザーにとって心強い冷却アイテムです。
PS4の熱対策に関するよくある質問
PS4の冷却方法については多くのユーザーが悩みを抱えており、ネット上でもさまざまな情報が飛び交っています。
ここでは特によく寄せられる質問を取り上げ、誤解されやすいポイントを整理しました。正しい知識を持つことで、効果的かつ安全に熱対策を行うことができます。
PS4 Proと通常モデルで熱対策は違う?
PS4 Proは高解像度出力に対応するため、通常モデルよりもCPUやGPUに負荷がかかりやすく、その分発熱量も大きい傾向があります。
基本的な熱対策の考え方は同じですが、Proを使用している場合は「通気性の確保」「ホコリ掃除」に加え、外付けファンやスタンドを取り入れるとより安定した動作が期待できます。通常モデルでも熱がこもる環境では同様の対策が有効です。
冷却ファンをつけると逆に壊れるって本当?
「外付け冷却ファンをつけると故障する」といった噂を目にすることがありますが、基本的には誤解です。ただし、安価で設計が甘い製品を使うと、風向きが排気口と逆になり、かえって熱をこもらせるケースがあるのも事実です。
信頼できるメーカーの製品を選び、正しい位置に取り付ければ問題はありません。むしろ長時間の使用では冷却補助として役立ちます。
ノートPC用の冷却台はPS4でも使える?
ノートPC用の冷却台はPS4にも流用可能です。
底面から風を送り込む仕組みのため、床に直接置くよりも放熱効率は改善されます。ただし、PS4は側面や背面から排気する構造なので、完全に最適化された冷却とは言えません。
専用の冷却スタンドや外付けファンと比べると効果は限定的ですが、手軽な補助対策としては有効です。
PS5では熱問題は改善されている?
PS5では冷却システムが大幅に改良されており、大型ヒートシンクや液体金属の採用によって冷却性能が強化されています。
そのため、PS4に比べると発熱による騒音や動作不良はかなり軽減されています。ただし、密閉された場所に設置したりホコリが溜まると発熱は避けられないため、基本的な通気性の確保や定期的な清掃は引き続き重要です。
まとめ
PS4は高性能ゆえに発熱しやすく、放置するとフリーズや強制終了、さらには寿命の短縮につながるリスクがあります。
「冷却ファンは意味がない」と言われることもありますが、実際には設置環境や使い方次第で効果を発揮するケースも少なくありません。まずは本体の置き場所を工夫し、通気性を確保すること。そして定期的な掃除でホコリを取り除き、必要に応じて冷却スタンド、外付けファンといったグッズを組み合わせることで、より快適なプレイ環境を実現できます。
大切なのは一つの方法に頼るのではなく、基本的な対策と補助的なアイテムをバランスよく取り入れることです。日頃からのちょっとした工夫が、本体の寿命を延ばし、安心してゲームを楽しむことにつながります。