ゲームにおいて勝敗を分ける重要な要素のひとつが「キーボードの選択」です。特に、繊細な操作や瞬時の反応が求められるゲームでは、使いやすいゲーミングキーボードがプレイの質を大きく左右します。
ゲーミングキーボードは、その種類や性能によって価格が大きく異なります。しかし、高価なモデルを購入する必要はありません。近年では、低価格ながらも高性能なゲーミングキーボードが数多く登場しています。
「コスパが良いゲーミングキーボードを探したい」「5,000円以下でも満足できる製品はあるの?」そんな疑問や期待をお持ちの方に向けて、この記事では、コスパ最強のゲーミングキーボードを15選でご紹介します。さらに、5,000円以下で購入できる激安モデルもご紹介します。
ゲーミングキーボードとは?
ゲーミングキーボードは、その名の通りゲームを快適にプレイするために設計されたキーボードです。一般的なキーボードと比べ、応答速度や耐久性、キーの押下感など、細部にこだわった仕様が特徴です。多くの製品にはカスタマイズ可能なRGBバックライトや、複数キーの同時押しに対応する技術など、ゲームに特化した便利な機能が搭載されています。
ゲームのジャンルによっては、操作性や反応速度が勝敗を分ける重要な要素となるため、プレイヤーにとって最適なゲーミングキーボードを選ぶことが重要です。
通常のキーボードとの違い
ゲーミングキーボードは、通常のオフィス向けキーボードと以下のような違いがあります:
- 応答速度と耐久性
ゲームでは素早い反応が求められるため、ゲーミングキーボードは応答速度が速く設計されています。
また、耐久性の高いキーが採用されており、激しい使用にも耐えられる作りになっています。 - カスタマイズ性
ゲーミングキーボードは、キーの割り当てやバックライトの色をカスタマイズ可能なものが多く、
プレイヤーの好みに合わせて設定できます。
ゲーミングキーボードの主な機能
ゲーミングキーボードには、通常のキーボードにはない便利な機能が多く備わっています。
- RGBバックライト
多くのゲーミングキーボードは、RGBバックライトを搭載しており、キーの色やパターンを自由にカスタマイズできます。
暗い部屋でも視認性が高まり、プレイの没入感も向上します。 - メカニカルスイッチ
キーの内部構造にメカニカルスイッチを採用しているモデルは、キーを押した際の反応が素早く、正確な入力が可能です。
また、キータッチが好みに応じて選べるのも魅力です。 - マクロキー機能
ゲーム内で複雑なコマンドをワンタッチで入力できる「マクロキー機能」を搭載しているモデルもあります。
特にMMORPGやRTSゲームで有用です。 - アンチゴースト機能
複数キーの同時押しが必要な場面で、入力が正確に反映されるようサポートする機能です。
これにより、ゲーム中の誤入力を防ぎます。
ゲーミングキーボードの選び方
ゲーミングキーボードを選ぶ際は、大きく5つの要素を考えて選ぶ必要があります。キーボードの種類・サイズ・接続・軸・配列のそれぞれに選択肢が選択肢があり、特徴も違います。これらの要素を比較して、最適なゲーミングキーボードを選んでみてください。
この要素は、様々なゲームに合わせたゲーミングキーボードを選ぶときに注意したいポイントを書いているのでぜひご覧ください。
キーボードの種類を選ぶ
ゲーミングキーボードには大きく分けてメカニカル・メンブレン・パンタグラフの3種類があります。以下に表としてまとめています。
特徴 | メカニカルキーボード | パンタグラフキーボード | メンブレンキーボード |
---|---|---|---|
打鍵感 | 一貫した押下感 | 浅く、クリック感が少ない | やわらかく、しっとりした感触 |
音 | クリッキーで大きい音 | 非常に静か | 比較的静か |
耐久性 | 高い | 中程度から高い | 中程度 |
価格 | 高価格帯 | 中価格帯 | 安価格帯 |
レスポンスタイム | 速い。ゲーミング用に最適化されていることが多い。 | 比較的速いが、ゲーミング用に特化しているわけではない。 | 比較的遅い。 |
メカニカルキーボードは耐久性が高く、個別のスイッチにより高い反応速度とクリック感が特徴です。パンタグラフキーボードはノートパソコンに利用されるような非常に薄型になっています。そして最後に、メンブレンキーボードは静かで薄型、低価格になっています。ゲームの種類や好みに合わせて選んでみてください。
キーボードのサイズを選ぶ
ゲーミングキーボードのサイズは、使用するスペースや持ち運びの便利さに繋がります。キーボードには「フルサイズ」「テンキーレス」「コンパクト」の3種類が存在します。
キーボードタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
フルサイズ | 多機能 完全なキーレイアウト | 大きい 重い |
テンキーレス | コンパクト 持ち運びやすい | テンキーがない |
コンパクト | 最小限 非常にポータブル | 機能制限 慣れが必要 |
フルサイズキーボードは、テンキーを含む全てのキーが利用可能ですが、大きいためスペースが必要になります。テンキーレスやコンパクトサイズのキーボードは、キーの数が少なく作られているため、持ち運びが簡単で限られたスペースでも使用できるようになっています。
自分のデスク環境とゲームに合わせて、適切なサイズのキーボードを選ぶことが大切です。
キーボードの接続(有線/無線)を選ぶ
キーボードの接続タイプは、基本的に有線と無線があります。有線は安定した接続が特徴で、レイテンシーが少ないです。無線は自由度が高く、デスクの整理がしやすいですが、バッテリー寿命や接続の安定性を考慮する必要があります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
無線 | デスクがすっきり 移動や配置が自由 | 電池交換または充電が必要 時々接続の遅延がある |
有線 | 安定した接続 電池や充電の心配なし | ケーブルによる場所の制限 デスクがごちゃごちゃしやすい |
キーボードの軸(スイッチ)を選ぶ
メカニカルキーボードのキースイッチには、リニアタイプ、タクタイルタイプ、クリッキータイプがあります。リニアは滑らかな押下感、タクタイルは確かな押下感、クリッキーはクリック音と押下感が特徴です。使用感と音によって好みが分かれます。
また、メカニカルキーボードではスイッチの軸を選ぶことで、打鍵感や打鍵音を変えることができます。軸の種類ごとの特徴を以下の表にまとめました。
キースイッチ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
リニア | 一定の抵抗感 静か | 滑らかなキー操作 静かで快適 | 打鍵の確認が難しい |
タクタイル | 押下時に「段差」感あり | 打鍵感が明確 タイピング精度向上 | リニアより音が大きい |
クリッキー | 押下時にクリック音 | 明確なフィードバック 打鍵の満足感 | 音が大きくうるさい |
キーボードの配列(日本語/英語)を選ぶ
キーボード配列は、主に日本語配列と英語配列があります。日本語配列は日本語入力に適していますが、キー数が多く、コンパクトさに欠ける場合があります。英語配列はシンプルで、国際的な標準配列です。
間違って英語配列を買ってしまうと、日本語配列とキーの位置が異なるので使いづらくなってしまう可能性があります。慣れるまでに時間がかかるので、間違えないように購入しましょう。他にもANSI配列やISO配列など種類がたくさんあるため、自分が使っているキーボードと変わっていないのか確認してみてください。
コスパ最強の安いゲーミングキーボードおすすめ15選
ゲーミングキーボードを選ぶ際、性能と価格のバランスは非常に重要です。高性能な製品が欲しいけれど、予算を抑えたいという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、価格別にコスパ最強のゲーミングキーボードを厳選してご紹介します。特に、5,000円以下で購入できる激安モデルから、10,000円以下の高コスパモデルまで幅広くラインアップしました。
5,000円以下の激安モデル
ゲーミングキーボードは高価なものが多いイメージですが、実は5,000円以下でも驚くほど高性能な製品が手に入ります。この価格帯では、シンプルながらも基本的な機能がしっかり揃ったモデルが中心です。
HyperX Alloy Core RGB
HyperX Alloy Core RGBは、低コストでスタイリッシュなアップグレードが可能なゲーミングキーボードです。特徴的なライトバーとスムーズでダイナミックなRGBライティング機能を搭載。
静かなソフトタッチキーは押し込む感触があり、ゲーミンググレードのアンチゴーストおよびキーロールオーバー機能を備えています。
Motospeed CK62
Motospeed CK62は、高性能BT3.0チップを採用し、より安定した信号伝送を実現したメカニカルキーボードです。人間工学に基づくデザイン。
内蔵の 1300mAh 大容量バッテリーは、連続して10時間使用でき、簡単に充電でき、480時間の待機時間で電源切れの心配がありません。
e元素 赤軸81キー
e元素 81キーは、1つのキーに対して1つの機械式スイッチと金属製のバネ(スプリング)を組み込む特殊な構造のゲーミングキーボードです。メンブレン式キーボードに比べ、耐久性に優れ、打ち心地が絶品と評判が高い。
黒軸をベースとし、音は小さくて、より一層軽く滑らかになっている、「行雲流水」のような打鍵感とも言える。タイプ音は「かちゃかちゃ」と柔らかい音で聞こえはするものの作業の邪魔にならない。
DREVO Calibur V2 TE
DREVO Calibur V2 TEは、発光が良く、色の発光が充分で綺麗なゲーミングキーボードです。LEDの色がきれいで、明るすぎない設定になっています。
非常に安価に購入できる反面、一部の機能性については多少劣る部分があるので、初心者向けのキーボードになります。
WENRUI WR063-RD
WENRUI WR063-RDは、各キースイッチに機械式スイッチと金属製のバネ(スプリング)を組み込んだ特殊な構造を採用したゲーミングキーボードです。
キースイッチが丈夫な金属パーツで作られているので、メンブレンやパンタグラフと比べて強固で壊れにくいのが特徴です。
5,000円〜10,000円の高コスパモデル
この価格帯では、より高機能でデザイン性も優れた製品が揃っています。耐久性の高いメカニカルスイッチや、高度なカスタマイズ機能を搭載したモデルが特徴です。
Logicool G G213r
Logicool G G213rは、実際の使用環境を考慮してメンブレン&キーフレームの構造設計を採用したゲーミングキーボードです。光るパターンはキーごとにカスタマイズでき、プレイ環境やゲームタイトルに合わせて自由に操れます。
テンキー上部には専用のメディアコントロールボタンと音量調節ボタンが設置され、ワンタッチで直観操作できます。
CORSAIR K55 CORE RGB
CORSAIR K55 CORE RGBは、完全カスタマイズ可能な10ゾーンのRGBバックライトと専用メディアコントロールボタンを搭載したゲーミングキーボードです。
飲み物をこぼしても、K55 CORE は水滴に耐えられるので、心配せずにプレイができます。
Razer BlackWidow Lite JP Mercury White
Razer BlackWidow Lite JPは、圧倒的な静音性が売りのメカニカルキーボードです。テンキーレスになっています。
着脱式のケーブルなので整頓も簡単で、バックライトは光の加減を調節可能です。8,000万回のキーストロークに耐えられます。
Roccat Magma
Roccat Magmaは、10個のLEDによる1680万色のバックライティングを搭載したゲーミングキーボードです。静かなメンブレンキーによる安定した素早いタイピングを実現。
高度なアンチゴースト技術 ・AIMO ライティングエンジン ・取外し可能なパームレストもついています。
エレコム TK-GK20TBK
エレコム TK-GK20TBKは、高速操作でもミスしにくい独自開発のネオクラッチキーキャップを搭載したゲーミングキーボードです。
すべてのキーが同時入力が可能な“Nキーロールオーバー”に対応。複雑なキーの同時押下が必要なゲームでも、操作を取りこぼすことなく正確に入力できます。
Razer Ornata V3 X
Razer Ornata V3 Xは、仕事と遊びを向上させる設計の薄型エルゴノミックゲーミングキーボードです。超薄型フォームファクタでキーストロークが短くタイピングしやすいため、長時間の使用でも疲れにくい。
静音メンブレンスイッチを採用し、ソフトでクッション性に優れたキーストロークにより心地よく静かなキータッチを実現しています。
10,000円以下のおすすめモデル
10,000円以下の価格帯では、プロフェッショナル仕様にも対応できる高性能モデルが多く登場します。このクラスのキーボードは、ゲーム以外の用途にも適しており、長く使える信頼性の高い製品が揃っています。
SteelSeries Apex 3
SteelSeries Apex 3は、IP32防水なのでキーボードに飲み物などをこぼしても大丈夫なゲーミングキーボードです。
クリック可能なメタルローラーやメディアキーを使用することでオンザフライで音量や設定を調整でき、ボタンにタッチするだけで、巻き戻し、スキップ、一時停止などのメディア操作を行うこともできます。
Cooler Master CK530 V2
Cooler Master CK530 V2は、ソフトなしでマクロ登録・キーボードの設定が可能なゲーミングキーボードです。WindowsキーロックのON/OFF機能搭載。
専用ソフト「Master+」で1670万色のLED発光・マクロ微調整やカスタマイズが可能になっています。
ASUS TUF Gaming K3
ASUS TUF Gaming K3は、5,000万回のキーストローク寿命を備えたメカニカルRGBキーボードです。リニアスイッチによる応答性と信頼性の高いパフォーマンスを実現。
マクロをマップし、オンボードメモリにプロファイルを保存するための8つの完全にプログラム可能なキーを搭載しています。
Logicool G G413
Logicool G G413は、ゲームに勝つために必要な耐久性と性能を備えたテンキーレスサイズのゲーム用キーボードです。6キーロールオーバーとアンチゴースト機能。
12個のファンクション(FN)キーにより、音量調整、再生/一時停止、トラックのスキップ、ミュート、照明の切り替え、画面のロックなどが可能です。
Razer Ornata V2 JP
Razer Ornata V2 JPは、1,680万色を超えるカラーオプションと豊富なエフェクトから自分好みにカスタマイズ可能なゲーミングキーボードです。
カニカルスイッチの素早くクリック感のあるフィードバックを従来のキーボードの使い慣れたクッション性のある操作感と組み合わせたメカ・メンブレンスイッチを採用しています。
安いゲーミングキーボードに関するよくある質問
ゲーミングキーボードを選ぶ際、特に価格が安いモデルについて多くの疑問が寄せられます。「安いと性能が悪いのでは?」「どのタイプを選ぶべき?」など、購入前に気になるポイントを解消することが重要です。
安価なゲーミングキーボードでもゲームを楽しめますか?
結論: はい、安価なゲーミングキーボードでも十分にゲームを楽しむことが可能です。
価格が安いからといって性能が低いとは限りません。近年では、技術の進化により、低価格帯のゲーミングキーボードでも基本的なゲームプレイに必要な機能を十分に備えた製品が増えています。
例えば、5,000円以下のモデルでも、RGBバックライトや耐久性の高いキー、Nキーロールオーバー機能(複数キー同時押し対応)を搭載しているものがあります。特に初心者やライトゲーマーであれば、こうした製品で十分満足できるでしょう。
メンブレン式とメカニカル式のどちらが良いですか?
ゲーミングキーボードのキー構造には、主に「メンブレン式」と「メカニカル式」があり、それぞれに特徴があります。どちらを選ぶべきかは、プレイスタイルや予算に応じて異なります。
メンブレン式の特徴
- メリット: 静音性が高い、価格が安い、耐久性が高い
- デメリット: 押下感が平坦で、長時間の使用で疲れることがある
- おすすめ: 初心者や予算を抑えたい方
メカニカル式の特徴
- メリット: カスタマイズ性が高い、キーごとに異なるスイッチ感を選べる
- デメリット: 音が大きい、価格が高い
- おすすめ: 本格的なゲーマーやタイピングの感触を重視する方
テンキーレスキーボードのメリットは何ですか?
テンキーレスキーボード(テンキーがないデザイン)は、特にゲームプレイにおいて次のようなメリットを提供します。
- コンパクトで省スペース
- デスク周りをスッキリさせたい方に最適です。マウスを大きく動かすゲーム(FPSなど)では、テンキーレスデザインが動きやすさを向上させます。
- 持ち運びが便利
- 小型で軽量なため、LANパーティや外出先での使用に適しています。
- コスパが良い
- フルサイズキーボードと比べて価格が抑えられることが多いです。
まとめ
ゲーミングキーボードは、ゲームの操作性やプレイの質を大きく左右する重要なデバイスです。近年では、低価格でも高性能なモデルが多く登場しており、初心者から中級者まで幅広く選べる選択肢があります。
テンキーレスやメンブレン式など、自分のプレイスタイルや予算に合ったキーボードを選ぶことで、より快適なゲーム体験が可能になります。今回紹介したおすすめモデルや選び方を参考に、ぜひ自分に合ったコスパ最強のゲーミングキーボードを見つけてみてください。