ホラーゲームの真骨頂は、やはり“誰かと一緒に味わう恐怖”。
ひとりで静かにプレイするのも醍醐味ですが、友達と2人で協力したり叫びあったりしながら進めるマルチプレイ体験は格別です。特にPC(Steam)やPS4/PS5では、協力プレイに対応したホラーゲームが年々増えており、ジャンルや怖さのタイプもさまざま。
この記事では、そんな「2人で楽しめるホラーゲーム」を厳選して15本紹介します。ガチで怖い本格ホラーから、ワイワイ楽しめるパーティ系、さらには無料で遊べる良作まで幅広く網羅。友達とのゲーム時間がもっと刺激的になるような1本が、きっと見つかるはずです。
目次
友達と2人で楽しめるホラーゲームとは?
ホラーゲームといえば、ひとりでじっくり恐怖に浸る印象が強いかもしれませんが、近年は「2人協力プレイ」に対応したタイトルも増えています。友達とボイスチャットで会話しながら進めたり、協力して謎を解いたりすることで、単なる恐怖体験を超えた“共有するスリル”を楽しむことができます。
とくにPC(Steam)やPS4/PS5では、手軽にマルチプレイできるホラーゲームが多数登場しており、ジャンルも多彩。ここでは、そんな2人で楽しむホラーゲームの魅力を、プレイ形式やジャンルごとの違いを交えて解説します。
協力プレイとマルチプレイの違いは?
「2人でできるホラーゲーム」といっても、すべてが同じような体験ではありません。大きく分けると以下の2種類に分けられます。
- 協力プレイ(Co-op)
2人のプレイヤーが同じ目的を共有し、協力してゲームを進行する形式。たとえば謎解きや探索、敵からの逃走などを分担するタイプ。 - マルチプレイ(Multiplayer)
複数人で同時にプレイする形式の総称。対戦形式も含まれるため、味方でない場合もあります。
「協力プレイ」は2人の連携がゲーム攻略に直結するため、友達とボイスチャットしながらワイワイ楽しむのにぴったり。一方で「マルチプレイ」はより多人数でも遊べるケースが多く、対戦ホラーや非対称型のゲームも含まれます。
ホラーゲームのジャンル別の特徴
ホラーゲームと一口に言っても、その“怖さの方向性”やプレイスタイルはさまざまです。ここでは、2人プレイに向いている主なホラーゲームのジャンルを紹介します。
ジャンル | 特徴 | 2人プレイの盛り上がりポイント |
---|---|---|
心理系ホラー | 幽霊・幻覚・精神的恐怖などを描く。静かな怖さが特徴。 | 雰囲気を共有しながら、じわじわ来る恐怖を体感できる。 |
ジャンプスケア系 | 急に出てくる敵や音で驚かせるタイプ。 | 同時に驚いたり叫んだりして、リアルな反応を楽しめる。 |
サバイバルホラー | 武器・アイテムを使って生き延びるタイプ。 | 助け合いながら戦略を立てるのが楽しい。 |
謎解き系ホラー | 閉じ込められた場所から脱出する系。 | 手分けして探索や暗号解読ができると◎。 |
パーティホラー | 少しコミカルで、軽い恐怖+ミニゲーム的要素がある。 | ホラーが苦手な人でも気軽にプレイ可能。 |
Steam・PS5・PCでできるホラーゲームの魅力
SteamやPS4/PS5では、インディーから大作まで多くのホラーゲームが揃っており、2人でプレイ可能なタイトルも豊富にあります。特に以下のような点が魅力です。
- Steamは低価格・無料作品が多く、気軽に始めやすい
- PS4/PS5はグラフィックが美麗で没入感が高い
- クロスプレイ対応作品もあり、異なるデバイス間でも一緒に遊べる
また、操作も比較的シンプルなものが多く、ゲーマー歴が浅い友達でも誘いやすいのがポイント。ゲームごとに「怖さのレベル」や「攻略の難しさ」が異なるため、自分たちの好みに合わせて選べるのも魅力です。
PC・Steamで2人プレイ可能なおすすめホラーゲーム
PCゲーム市場、とくにSteamでは、協力型のホラーゲームが多くリリースされており、2人でじっくり恐怖を味わえるタイトルが充実しています。シンプルな操作で気軽に始められる作品から、戦略性の高いサバイバル系までジャンルも幅広く、ホラーが得意な人も苦手な人も楽しめるのが魅力です。
ここでは、Steamを中心にPCで2人プレイができる注目のホラーゲームを厳選してご紹介します。
Phasmophobia(ファズモフォビア)
プレイヤーは幽霊調査員となり、廃墟や民家などに潜入して霊の種類を特定することが目的の協力型ホラーゲーム。音声認識機能が搭載されており、マイクで話すと幽霊が反応するなど、リアルな恐怖体験が楽しめます。
2人でも十分にプレイ可能で、役割を分担して探索や証拠集めをするのが醍醐味。予測不能なポルターガイスト現象に、思わず叫んでしまうこと間違いなしです。
DEVOUR(デヴァウアー)

カルト教団の呪術から逃れるため、プレイヤーが儀式を阻止しながら悪霊を鎮めていくホラーアクション。2人プレイでも十分に攻略可能ですが、協力してヤギを捕獲・焼却するなど、スピードと連携が重要になります。
敵(悪霊)が急に出現するジャンプスケア系要素も多く、スリル満点。慣れてきたら難易度を上げて再挑戦する楽しみもあります。
Pacify(パシファイ)
廃屋に潜む少女の霊を鎮めるために、呪われた人形を集めて燃やしていくというユニークなコンセプトのホラーゲーム。一見静かな館が一転してパニック状態になる演出は、何度プレイしても驚かされます。
2人で協力しながら人形を探し、逃げ道を確保しつつ進めていく戦略性もあり、ホラー×アクション×パズルのバランスが絶妙です。
Escape the Backrooms(バックルーム)
ネット発祥の都市伝説“バックルーム”をテーマにした探索型ホラー。現実から“ズレた空間”をさまよいながら、正気を保ちつつ出口を目指します。
2人プレイでは、一人が探索、もう一人がマップ確認やルート指示役など、役割を分担することでより効率的な攻略が可能。静寂と不安感がじわじわと襲ってくるタイプの作品です。
We Were Here シリーズ
2人でしか遊べない完全協力型の謎解きホラーシリーズ。プレイヤー同士が別の場所に隔離された状態で無線で会話しながら謎を解き進める形式が特徴です。
恐怖要素は控えめながら、制限時間や音響演出による緊張感があり、じわじわと精神的に追い詰められるタイプのゲーム。シリーズを通してプレイすることで、物語の背景もより楽しめます。
Don't Starve Together
“食べなければ死ぬ”をコンセプトにした異色のサバイバルゲーム。コミカルな見た目に反して、夜になると現れる怪物や精神汚染など、プレイヤーをじわじわ追い詰めるダークな世界観が魅力です。
2人プレイでは食料の分担やキャンプの設営、敵の対処などを協力して進める必要があり、ホラーというより“死と隣り合わせの旅”といった印象です。
Sons Of The Forest
森の中で飛行機が墜落し、プレイヤーは不気味な住人たちが徘徊する無人島で生き延びることになります。前作「The Forest」の続編としてさらに進化し、グラフィックやAIの精度が大幅に向上。
2人でのサバイバルは、拠点づくりから食糧確保、武器クラフト、敵との戦闘までかなり本格的で、アウトドア×ホラーの極致ともいえる作品です。
PS4・PS5で2人協力プレイができるホラーゲーム
家庭用ゲーム機でホラーゲームを楽しむなら、PS4・PS5のラインナップは非常に充実しています。中でも2人協力プレイが可能な作品は、ストーリー性が高いものや非対称対戦型など、テレビの前で盛り上がれるものばかり。
オンラインでも、オフラインでも、状況に合わせて友達や家族と一緒に遊べるタイトルが多いのもポイントです。ここでは、PlayStationで体験できるおすすめの2人用ホラーゲームをピックアップして紹介します。
The Dark Pictures Anthology

映画のようなクオリティで進むホラーアドベンチャーシリーズ。『Man of Medan』『Little Hope』『House of Ashes』『The Devil in Me』など、独立したエピソードが複数あり、どれもマルチエンディングを採用しています。
2人プレイでは、オンラインで別々のキャラクターを操作する「シェアドストーリー」モードが秀逸。相手が見ていない場面での選択が物語に影響するため、驚きや緊張感を共有できます。
Dead by Daylight

1人のキラーと4人のサバイバーに分かれて戦う、非対称型の対戦ホラー。フレンドと一緒にサバイバーとして協力プレイするもよし、キラーとサバイバーに分かれて練習するもよし。2人でも戦略的な駆け引きが十分に楽しめるゲームです。
ホラー映画をモチーフにした殺人鬼やマップが登場し、演出も本格派。短時間でサクッと遊べるのも人気の理由です。
Resident Evil 6

シリーズの中でも2人協力プレイに正式対応している数少ない作品。アクション寄りの内容になっており、プレイヤー同士で物資を分け合いながら戦う戦略性が特徴です。
オフラインでの画面分割にも対応しており、1台のPS4やPS5があればリビングで2人プレイが可能。ゾンビとの戦闘やパズル要素もあり、程よい緊張感とテンポで進行します。
Little Hope

『The Dark Pictures Anthology』の2作目にあたる作品で、呪われた村に足を踏み入れてしまった大学生たちの物語が描かれます。16世紀の魔女裁判と現代の出来事が交錯する重厚なストーリーが魅力。
2人でプレイすることで、それぞれの視点で物語を体験でき、選択によって展開が大きく変わるため、リプレイ性も抜群。考察好き・ストーリー重視派には特におすすめです。
Until Dawn

最大8人の若者たちが山荘でサバイバルを繰り広げる、映画的演出に特化したシネマティックホラーの金字塔。正式な2人プレイモードはないものの、コントローラーを交代して役割分担しながら進める遊び方が人気です。
1人では気づけない選択やルートも多く、会話しながらプレイすることで盛り上がります。選択肢次第で誰が生き残るかが変わるので、「自分の担当キャラを生かす」ことに必死になるのも魅力のひとつ。
無料で遊べるおすすめのホラーゲーム
「ちょっと怖いゲームを友達と遊んでみたいけど、お金をかけるのは…」という方にうってつけなのが、無料で遊べる2人プレイ対応のホラーゲームです。
SteamをはじめとするPCプラットフォームでは、高品質ながらも無料で配信されている作品が存在し、手軽にホラー体験を共有することができます。ここでは、コストゼロで楽しめる注目作を紹介します。
Cry of Fear
もともとは『Half-Life』のMODから派生したフルリリース作品で、現在は完全無料で配信中。北欧の静かな町を舞台に、精神世界のような幻想的かつ不気味な空間を探索していきます。
2人協力プレイでは、限られた弾薬や医療品をどう共有するかが攻略のカギ。グラフィックは多少レトロながら、音響と演出でゾッとさせる演出が光ります。
We Went Back
宇宙ステーションを舞台に、同じ場所を何度もループしながら脱出の手がかりを探す、一人称視点のホラーゲーム。厳密にはソロプレイ向けですが、友達とボイスチャットを繋ぎながら一緒に謎解きを進める“擬似協力”プレイが人気です。
無料ながらもグラフィックのクオリティが高く、演出の完成度も申し分なし。特に静寂の中に現れる“何か”の存在感は、一見の価値ありです。
Play Together
『Play Together』は、基本はほのぼの系の生活・交流ゲームですが、期間限定イベントやホラーマップでは驚きのあるアトラクションも体験できます。中には2人で協力して仕掛けを解除する脱出風のステージも用意されており、カジュアルながらスリルを味わえます。
ホラーが苦手な人や子どもでも安心して楽しめるため、怖すぎないゲームを探している層におすすめです。
2人プレイにおすすめのホラーゲームを目的別に選ぶ
ホラーゲームといっても、その“怖さ”や“楽しみ方”は人それぞれ。ストーリーに没頭したい人、ギャーギャー叫びたい人、笑いながらワイワイ遊びたい人…。プレイヤーの目的に合ったゲームを選ぶことで、より満足度の高い体験ができます。
このセクションでは、2人プレイにおすすめのホラーゲームを「目的別」に分類し、タイプごとにぴったりな作品を紹介します。
とにかく怖いゲームがやりたい人向け
恐怖を全身で浴びたい人には、ジャンプスケア×心理的プレッシャー×暗闇探索の三拍子が揃った作品がおすすめ。
- Phasmophobia:音声認識×心霊調査というリアル志向が生む、“静かに怖い”体験。
- DEVOUR:敵の襲来頻度が高く、常に緊張感MAX。
- Escape the Backrooms:誰もいない空間の不気味さと“じわじわ来る恐怖”がクセになる。
謎解き・ストーリーを重視したい人向け
ホラーの中でも物語の奥深さや仕掛けの面白さを求めるなら、シネマティックな展開やパズル要素のある作品が良い。
- We Were Here シリーズ:無線越しの情報共有で、2人の会話がカギになる謎解き型。
- Little Hope:魔女裁判の歴史と現代の事件が交錯する重厚な物語。
- The Dark Pictures Anthology:全編映画のようなビジュアルで選択肢によって物語が分岐。
笑えるホラーが好きな人向け
「怖すぎるのはちょっと…」という人には、ホラー×ギャグorドタバタ系のゲームがおすすめ。叫び声ではなく、笑い声が飛び交うプレイになります。
- Pacify:人形に追われるという奇妙な設定で、笑いと驚きが交互にやってくる。
- Play Together(ホラーMAP):見た目は可愛いのに、内容はしっかりホラー。ギャップが楽しい。
- Don't Starve Together:独特のビジュアルとブラックユーモアが効いた“サバイバル風ホラー”。
PCのスペックが低めでも遊べるゲーム
「ノートPCでも動くやつがいい」「グラボなしでもOKな作品が知りたい」という方向けには、軽量かつ最適化されたホラーゲームを選びましょう。
- Cry of Fear:グラフィックは控えめながら、恐怖演出は一級品。
- Pacify:要求スペックが低く、家庭用PCでも十分に動作可能。
- We Went Back:短編かつ無料、動作も軽めなので入門に最適。
よくある質問
ホラーゲームを2人で楽しみたいと考える人の中には、「オンライン環境が必要?」「怖すぎないゲームってあるの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、2人プレイのホラーゲームにまつわるよくある質問とその答えをQ&A形式でまとめました。
2人協力プレイとオンラインマルチの違いは?
協力プレイは、2人のプレイヤーが同じ目標に向かって共に行動するプレイ形式。たとえば脱出を目指したり、敵に立ち向かったりするものです。
一方のオンラインマルチプレイは、協力だけでなく対戦・ロビー参加型も含まれ、より広い意味で使われます。協力プレイはその一部と考えると分かりやすいでしょう。
クロスプレイはどうやって見分ける?
基本的には、各ゲームの公式サイトやSteam/PlayStation Storeの商品説明に記載されています。「クロスプレイ対応」「クロスプラットフォーム対応」などの文言をチェックしましょう。
ゲームによっては「PCとXboxは可能だが、PS5とは非対応」といったケースもあるため、事前の確認は必須です。
2人でやっても怖すぎないホラーゲームはある?
あります。ホラーといっても、演出の仕方によって「驚かせ系」「雰囲気系」「コメディ寄り」などに分かれます。
- 怖すぎない例:Don't Starve Together、Play Together(ホラーMAP)
- 怖いけど耐えられる例:Pacify、The Forest
苦手な方は、昼間に通話しながら遊ぶ・イヤホンを外す・画面を明るくするといった工夫も効果的です。
ホラーが苦手な人にもおすすめのタイトルは?
以下のような“ちょっと怖いけど楽しい”ライトホラー系がおすすめです。
- We Were Here シリーズ:雰囲気はあるが、恐怖演出は控えめ。
- Little Hope:ジャンプスケアはあるものの、ストーリー性が強くて集中しやすい。
- Pacify(イージーモード):設定次第で難易度や恐怖度を緩和できる。
「友達に付き合ってもらうけど、できるだけ優しめのがいい」という方にはピッタリです。
まとめ
2人で遊べるホラーゲームは、ただ怖いだけでなく、協力や役割分担による達成感、同じ場面でのリアクションを共有する楽しさが大きな魅力です。
PC(Steam)やPS4/PS5では、心理的にじわじわ迫るものからアクション性の高いサバイバル系、笑いを交えたカジュアル系まで幅広く揃っており、プレイヤーの好みに合わせて選べます。
初めて挑戦するなら無料や低スペック対応のタイトルから試し、慣れてきたら本格的なホラーやストーリー重視の作品に進むのもおすすめ。友達と通話をつなぎながら、時に叫び、時に笑い、恐怖を乗り越える体験は、1人プレイでは味わえない特別な思い出になるはずです。